自分で本を作ってみたらどう?と思った。~ 2014.秋から

絵を再開して3年すぎた2014年の秋は、残暑も厳しく、テレビを観ながら、ウチワあおいで「あちーあちー」と言いながら、囲碁番組に妙にはまっていた私、すこしずつ秋らしくなってくる季節の変わり目の頃です。

ついこの間ではあるけれど、囲碁にAIが参戦し、ほんの数年でなんという時代の変わりよう。そんな驚くべき時代は横においといて、この頃からヨンネ先生の手製本のお教室にトコトコと通うようになっていました。ボンヤリ者の私は、この日、改装用の本を準備するのを忘れました。

 

ヨンネ先生にちょっと待ってもらって、西荻窪の街へ。。。

明日がホンダラ大作戦ということで、古本屋や古道具屋が盛り上がっていました。幸運なことに、すでにホンダラ大作戦真っ最中の近所の古本書店で文庫本を発見、購入できました。制限時間10分で本を探したのですが、ステキな本に出会うことができました。

さっそくお教室で教えていただきリニューアル。本文のページが変色している古本で作るお気に入りの一冊、とてもいい感じです。

 

この頃2年間は、カフェテリアで自己修行したりして、体をよく動かしつつ新しい知識や技術を吸収できた時期でした。野菜など、自然を生活に結びつけて、心を豊かにすることを学んだり。

 

ちなみにここに飾っているのはムカゴです。ツルの葉っぱ。山芋みたいな味の小さな実がなります。ムカゴごはんって聞いたことのある人は少ないかもしれませんが、意外と身近に生えていたりして、びっくりです。ちょっと摘んで持って帰りました。

 

 

古本の修繕から改装本へ

 

見えないところにこだわった最も丁寧な本の修繕も学習しています。

分解して、補強したり、再度目引きして芯糸にかがりつけた折、クータや花布も使用して角背、布表紙。布は、コーヒー染め、布絵の具で着色。

もとの紙表紙から切り抜いたタイトルと、私のトリの絵をぞうさんペーパーに貼り付けてアレンジしたデザインにしました。

古本をオリジナルに修繕できるようになって、自分の本もオリジナルでデザイン製本できるようになるのが目標。

三冊目の芥川龍之介さんはイラストを自分で描いてみましたが、またまた自分の作業の欠点や、新しいことを学んで、まだまだ初心者、いろいろやらかしてしまいました。2015.10~2019.7

 

 

 

はじめて作った手製本たちから~

豆本や古本の加工、修繕など、基本的なことを学習することは新鮮な楽しさを与えてくれました。静かに作業する時間がとても好き。本を自分なりに自由にデザインしていく手製本が大好きになりました。ボランティアをしていた絵本の読み聞かせの催しにイラストを提供させていただいています。、いつか私の絵本を生かしていけたら素敵です。ページを綴る作業をしているうちに、いろんなところで関わった人たちが私を綴るように愛情をくれるのが幸せだと思います。

 

 

絵を再開してから手製本に出会うまで

 

2014年初夏、絵を再開してからそろそろ3年に近づく頃、本をしょって立っているポーズの男の子がはじめて描けた。これぞイメージ通りかな、、、って思ったとき、google+で外国の人にはげましてもらった思い出があります。3年で描けたのか、よしもっと描きなさいって言ってくれた言葉は大きかった。今はそれからまたさらに手直しして今の絵になっています。Google+では、見ず知らずの外国の方が絵を売らないかと言ってくださったこともあって、描くということだけではなく、シュバルさんのお城を見に行ったり、東京やNYに出展する勇気のもとになりました。

ホームページも長年かけて少しずつ清美して評判上々です。

 

絵を描いたり、編集したりする仕事を経て、子育て中に勉強して、PCのインストラクターの資格と、事務的スキルは持っていた私ですが、SNSやHP、ソフトウエアを独学で使うようになったのは2011年からです。

思い立ったときには空っぽの状態から、一人でいろんな展開に右往左往しましたから、周囲の人たちは、おやおやとあきれていたようです。

諦めずに自分の夢をひろげてこれたのはとても幸運。ほとんどの情報やきっかけはインターネットから。

その情報をもとに、具体性のある夢につなげていくこと。いろいろな展開をシンプルにまとめたいなあ、と思い始めた頃から、製本そのものにも強く惹かれるようになりました。

初めての出展のときに、手製本のことをおはなししてくださったヨンネ先生のもとに通うようになったのが、はじまりでした。

2017年からは、まるみずで基礎からの手製本を学び始め、ようやく人生の向かう方向が道になっていくのを幸いと思います。

自分なりに材料を集めているうちに、やぎさんや象さんのウンチで紙を作っている人たちがいるのを知って、感動して、使ってみたら面白かった。そういう紙や、古い和紙を見つけたり。今では、和紙の手漉きをさせてもらえる機会も増えました。

 

手触りや質感の豊かなこれらの紙は、もともとの紙の歴史をたどる貴重なもので、出会うたびに喜びを感じます。

素晴らしいものに出会えたなぁって思います。

 

2018~2019年新しい波を感じる、文具や紙の新しい可能性もあります。

 

それぞれの人生に、手触りや自然の醸す香り、子どもたちに絵本を開いて見せてあげる、そういう文化が続くことに小さな貢献をしたいです。

私の手製本はじめ2
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